今年の春、近くの咲前神社の例祭で、おこなわれた投げもの。
手が出せずに、後ろじさっていた私の目の前に、ぽーんと小さなだるまが降ってきました。
それから もうひとつ、東さんがくれた だるま。
おかげさまで本日、両目を入れることができました。
大晦日の今日、神様にお礼に参り、新しい大麻札と共にだるまを頂きました。
きたる新しい年も、見守ってくれますよう。
この家を借りたのが昨年10月。
ほこりだらけで住んでいた方の生活道具は ほぼそのままで、
先も見えない始まりでしたが、ひと目見て、きっと素敵な場所になる、
と、なぜか確信がありました。
古民家の電気のない二階で、ひとりホコリにまみれて掃除していて、何度か泣き叫びたくなりましたけれど。。。
大屋さんや友人や家族、本当にたくさんの人が助けてくれました。
去年の大晦日、かまどに初めて火をくべた時、
くすぶって中々つかなかった火が、勢いよくパチパチと燃え始めた時、
家中の時計がボーンボーンと鳴り響き、一斉に時を告げました。
止まっていた この家の時間が、ふたたび動き出したように感じました。
住む人はみないなくなってしまったけれど、
この家は、誰かが帰ってくるのを ずっと待っていてくれた、
そう思えて、この家がいとおしく感じました。
尊敬する友人たちと共に仕事ができ、遠くから近くから、たくさんの方が訪れてくれ、笑顔を頂いたことは、わたしの喜びでした。
勇気を出して参加してくれた養蚕ワークショップ、和棉を育てる畑の仕事、はじめての糸づくり、布を織るということ、布や糸が染め上ってゆくワクワク、そんな過程に何度も立ち会わせてもらい、年齢と共に栓が緩くなった私は、何度か涙がでちゃいました。
たくさんの方が、色んなお話をしてくれ、色んなことを教えてくれました。
たくさんの出会いがあり、そして時に かなしいお別れもありました。
東さんから稲わらをもらったので、しめ飾りを作ってみました。
うーん、荒っぽいというか、ワイルドだ。
何が正しいのか、どの選択が最善なのか、いま何をすべきなのか、いつもいつでも迷っています。
その度に こころの中に問いかけます。
答えは出ないけれど、問い続けています。
これまでの出会いに、助けてくれた たくさんの手に、言葉に、
わたしの仕事が報いることができますように。
神棚のしめ縄は、わたしの心にかけたのかもしれません。
過去をうけ、前を向き、わたしの小さな手から生まれる 小さな仕事でも、
誰かの笑顔を生み出すことができますように。
来たる年も、どうぞよろしくお願い致します。
ton-cara 店主 布施智水
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まつもと (月曜日, 23 7月 2018 18:32)
またの機会にします。すみません