君たち、いつの間にそんなに大きくなっちゃったんだい、
と言いたい。
夏の疲れか年のせいか、パソコンに向かう気力がダウンしている私をよそ目に、彼らは容赦なく大きくなっていった。
もちろん、家畜であるお蚕さんたちは一人で勝手に大きくなるわけではなく、お世話する人たちがあって日々成長をしてゆくのです。
蚕絲館さんのもとで、参加者のみなさんは桑を切ったりお蚕さんのお世話をしたり。
来たるべき時に備えて蔟(まぶし)も作っておかなかればなりません。
蔟はお蚕さんが繭を作るための部屋です。
繭を作る時がきたら、この蔟にお蚕さんを振り分けて吊るしてやります。
それがお蚕上げ(上蔟)です。
今回は農薬や肥料の使い方、土つくり、畑の作り方、桑の仕立て方、講習内容もグレードアップしていました。
座学は、蚕絲館さんが各地で取材してきた養蚕業や蚕糸業の貴重な映像を交えてのレクチャーです。
こちらも、第一回から見ている私も『え!この映像初めて見るよ!!』というものも加わり、
内容がいっそう濃く、そしてわかりやすくなっていました。
いつもそうなのですが、養蚕ワークショップに参加される方はとても熱心な方が多く、
みなさんが実際にご自分で作業されることを考えて、だんだんとグレードアップしていったようです。
座学でご覧いただく映像は、蚕糸業だけでなく、大げさですけど歴史として本当に貴重な映像だと思います。
この日本から消えゆく風景です。
でも、それはここから、この映像をご覧になった方が、また違う形で繋げてゆかれるのかもしれません。
本日は5齢の4日目。上蔟までラストスパートです。
お蚕さんもどんどん桑を食べ、まるまる太ってゆきます。
上簇は9/24の予定です。
もちろん1日だけの気軽な参加も大歓迎ですよ!
お申し込みは
ton-cara フセまで。
tel:027−368−2370
e-mail:mail@ton-cara.com
10/5、6、7で行う座繰りワークショップは、今回収穫したばかりの生きた繭を使うこともできます。
(10/5はすでに満席です。)
年に数日のみの貴重な機会です。
ぜひ体験してみてくださいね。
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