無我夢中で・・・気が付いたら、ton-caraがはじまって、この春で一年です。
今年も蚕絲館さんのレクチャーによる、養蚕ワークショップが5/10よりスタートします。
一巡! 一巡したぞーーー!!
養蚕ワークショップは、わたくしton-cara店主・布施が、『ずっとこんな講座があったらいいなあ・・・』と思っていたワークショップです。
前職で寝具関係の仕事をしていたので、繊維の勉強がしたくて、お蚕を飼うところから知りたい!とあちらこちら相談しましたが、農家さんに直接、というのはツテがなくては難しかったし、研修という形で飛び込むには、まったく仕事を辞めて、蚕糸業に身を捧げる!!(その先は自己責任で。。。)という形しかその時は見つからなくて、
『いや~~、、、仕事手放すのはリスク大きすぎるし、安定した収入を持ちながら、もうちょっと塾みたいにできる範囲で通えたらいいんですケド。。。』と思いました。
きっと、私のように思っている人は、少なからずいるはずだ!と確信がありました。
蚕絲館さんから養蚕ワークショップの企画を頂いた時、これはスゴイ!!と感じました。
お蚕さんが小さい頃から世話をして(ちなみに今年は孵化したところから)、大きく育てて蔟にあげ、繭になって収穫するまでを約一か月、歴史や蚕糸業、織りについての座学もまじえ、来たい時、やりたい作業を体験できる!
収穫した繭は、糸にして織るところまでできる!
前職にあった時、こんな講座があったなら!ああ!!と思いました。
とはいっても、はじめての試みで、『いったい何人きてくれるかしら・・・』とも思いました。
それが予想に反し、たくさんの方にご参加いただき、うれしい驚きでした。
みなで同じ作業をともにし、一緒にご飯を食べ、お蚕さんの成長を見守り、繭になって収穫の時をむかえる喜びをわかちあい、それぞれのポケットに蓄えられた見聞を交換しあい、悩みをうちあけ、とても濃度の濃い時間でした。
はじめての養蚕体験、それからはじめての座繰り。
作業をともにしたメンバーは、それぞれの志向する先へ、ここをひとつの駅として、
また見送り、ふたたび出迎え、
ひとつひとつの出会いや再会が、わたしにとっては喜びでした。
定年を機に、一から織物をはじめられ、養蚕ワークショップや座繰りに出られた方も。
ご自分で織られた着物、時間をかけて成し遂げた仕事です。誇らしげで格好よく、とても素敵でした。
ふたたびの春、自力で養蚕からされるとおっしゃり、ご自分の土地に桑を植えられました。
蚕絲館さんでもアフターフォローとして、桑苗を植えるところまで行かれ、その後も相談に応じてくれるそうです。
もちろん、そんなヤルゾーーー!!という方ばかりでなく、
私が仕事をしながら『知りたい!』と思ったように、
『絹ってどうやって生まれてくるんだろう?』なんて、興味をもってくれる方、大大大歓迎です。
私自身、それ以前、いくつかの製糸や織りのワークショップに参加したりしたのですが、
軽い気持ちで行ったにもかかわらず、糸が生まれてくる過程に驚きや喜びを感じ、ものの見方がビフォアアフターでずいぶん変わりました。
ton-caraでは、そんな出会いの場を生み出せたらいいなと思っています。
軽く、暖かく、やわらかく、有史以前から人間の命を包み守ってくれた、絹。
その糸が、どんな過程を経て生まれてくるんだろう?
それを知る前と知った後とでは、きっとあなたの世界は大きく変わるはず。
◆2018年春は5/10~6/12、(詳細予定はコチラ)
※ 春蚕養蚕ワークショップ ご参加希望の方対象に 事前説明会があります。 【4/30(月) 13時〜 @蚕絲館】
◆開講時間:午前の部9時〜、午後の部14時〜(作業内容によって異なります)
◆料金:58,800円+傷害保険料1,000円
単日スポット枠は10,800円/日+傷害保険料1,000円/3日(3日以内でご参加の方。
◆定員:8名/日
◆場所:蚕絲館さんの畑と施設での受講となります。
・昼食希望の方はご連絡ください。(別途料金)
※養蚕期間20日間のうち4日以上ご参加ください。(上簇、繭かきは特におすすめ!)養蚕作業20日間の間、何度来てもOK)
※約1500粒分の繭の収穫がつきます。
(新小石丸2.25kg、ぐんま黄金は2.4kg(粒の大きさにより変動があります)
※天候や気温によって作業予定が左右されますので、あらかじめご了承ください。
※料金58,800円のうち、10,000円は内金として申込時にご入金頂きます。(全額先払いも承ります)
※遠方からの方や、連日作業の場合はton-caraにお泊りいただけます。詳しく見る
※金額はすべて税込みです
お申し込み:ton-cara
TEL:027−368−2370
e−mail:mail@ton-cara.com
担当 布施
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