6/1に上蔟したお蚕さんたちは、まぶしの中で繭になりました。
今日は繭かきです。
こちらは藁でつくった藁まぶし。
回転まぶしから落ちてしまうお蚕さんや、けがをしたお蚕さんたちを収容しています。
こちらの藁まぶしの繭も収穫。
回転まぶしを降ろし、ボールまぶしを枠からはずします。
次の選繭(せんけん)の前に、どういった繭を取り除くのか説明です。
キットカットの期間限定版を食べて、ひと息ついたら作業開始!
繭を光にすかし、お蚕さんが途中で死んでしまったものや薄すぎるもの、小さすぎるもの、汚れてしまったものなどチェックして取り除いてゆきます。
お昼を食べたら午後の作業。
『マユクリン』出動! 繭をまぶしから押し出しながら、繭の毛羽やまぶしについた毛羽も取り除いてゆくというすぐれもの。
でもこれ、まぶしを入れるタイミングが緊張します。
うまくいかないとガガガガっと引っかかってしまうのです。この日は台風が近づいていて雨の日でした。
湿気が高いとまぶしもゆがみやすいのか、なかなかスムーズに行ってくれません。
いっぽう、これは手動での繭かき。
木製の道具で繭をシャコンシャコンと押し出してゆきます。
ボールまぶしを閉じ、手で繭を収穫してゆきます。
手動で繭かきした繭には、繭のまわりにぽやぽやした繊維がみえます。
これはお蚕さんが繭を作る前に足場にするため吐き出していった繊維です。
マユクリンを使わない場合、この繭の毛羽もまぶしの毛羽も手で取ってきれいにしてゆかねばなりません。
これは木製の毛羽取り器。
ハンドルを回すと差し込まれた軸に毛羽がからみついてゆき、繭がきれいになるという仕組みです。
収穫した繭の山にはくぼみを作っておきます。
お蚕さんは中でまだ生きていますから、熱や呼吸で蒸れないようにするためです。
最後に500gの繭の粒数を数え、一粒の重さの平均値をだします。
傍らであくびをしながら見守るこまち。
今年は普通品種よりも やや小ぶりの『新小石丸』(右上)を育てました。
でもいつもよりは、ちょっと大きめのよう。
気温が高く天気がよかったためと、稚蚕から人工飼料ではなく桑で育てたためかもしれない、という事です。
左から時計回りに『ぐんま200』、今年の『新小石丸』、在来種『小石丸』です。
新小石丸は小石丸の特徴をもちながら扱いやすいように品種改良されたもので、小石丸のようなピーナツ型の腰のくびれが特徴です。
それにしても、こう見ると、ぐんま200、大きい!
これにて、2018年の春蚕 養蚕ワークショップは無事 閉幕!
一カ月以上にわたる長丁場の作業でした。
みなさま、ありがとうございました!
この繭を使って6/14,15,16に座繰りワークショップを開催します。
冷凍してしまう前の生きた状態での『生繰り』です。
16日に席の空きがまだあります(6/12現在)ので、気になる方はご連絡くださいね。
それからそれから、晩秋蚕の養蚕ワークショップは9/1からの予定です!
秋もお蚕さんが卵からかえったところから育てますよ。
スケジュールは天候や気温にもよって変動がありますので、チェックのほどお願いいたします。
お申込みは、ton-cara フセまで!
TEL:027-368-2370
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