蚕絲館さんでは只今お蚕さんを繭になるまでお世話する『養蚕ワークショップ』が開催されています。
この秋 育てているのは『錦秋鐘和』。
今回 参加されている皆さんは染織もされていて、いまご自分で世話をしているお蚕さんの繭から糸を引き、染めて織るところまでされるそうです。
(ちなみに、トンカラでもこの繭を使った座繰りと機織りの受講ができまーす!)
初日はお蚕さんをお迎えするところから。
コンテナに入ってやってきたお蚕さんを一定量ずつひろげてゆきます。
お蚕さんはまだ小さいため、桑も切り刻んで与えてやります。
桑を切ったり与えたりする作業はもちろんですが、その上で必要な道具の扱い方や手入れ方法、蚕具の準備など、お蚕さんを育ててゆく中での作業は多岐にわたります。一ヶ月にもわたる養蚕期の中で、来られる日をチョイスして参加されるので、その日その日で必要な作業をしてもらいます。
また蚕絲館さんが取材してこられた各地の養蚕の風景やその手法、製糸技術の各業者さんの映像資料を見ながらのレクチャーは、染織をされる方、歴史や文化に興味をもたれている方にぜひオススメです。
土地土地で形作られてきた養蚕や蚕糸業のあり方、糸を作るという仕事の深みに触れることができます。
ただ、時代と共に廃業する業者さんや農家さんも多く、もう二度と見られない風景が映像にはたくさん収められています。
お蚕さんが脱皮する前後は、桑を食べずに動かなくなってしまうので、あまり作業がありません。
そんな時は遠足にいくことも。
この時は、高崎の染料植物園に行きました。ちょうど藍がめの世話をしてるところでした!
この日は染料植物園の近くのおみやげ屋さんで焼きまんじゅうを食べて解散!
おつかれさまでしたーーー。
『お蚕上げ』は明日、26日です。
お蚕さんが繭になるための部屋にいれてやる、養蚕作業の中のもっとも盛り上がる、ヤマ場的な作業です!
参加されるみなさん、今日は早く休んで明日に備えて下さいね。