およそ一ヶ月近く行われた養蚕WSも、10/6に最終日を迎えました。
まぶしの中に作られた繭をこれから収穫します。
回転枠から取り外したまぶしを日にかざし、できの悪い繭を手で取り除いてゆきます。
一般的な農家で使用される機械をつかった収穫のほか、手で押し出してかき集める方法や、
わらを編んで作られた『わらまぶし』からの収穫も体験します。
こうして収穫された繭。
翌日からはこの繭を煮て糸を引く『座繰りWS』が四日間開催されます。
繭の中のお蚕さんは、まだ生きている状態です。
通常、蚕絲館さんの座繰りWSでは、冷凍させた繭を使用しますので、生きた状態から糸を引けるのは、繭を収穫した直後の数日間だけ。ですので毎回人気です。
引いた糸は、その後の機織り教室で糸染めし、ストールや帯、着尺などを織ることができます。
自分でお世話したお蚕さんの繭から糸を取り、染めて布に仕上げる、、、
一枚の布にどれだけの時間や労力が注がれているか、ご自分の手で感じることができます。
いちから作る、世界にたった一枚の織物。
ご興味ある方はぜひぜひ体験してみてください^^
また、お蚕さんが繭を作る『まぶし』ですが、蚕絲館さんレクチャーで『わらまぶし』を編むWSもあります!
何万頭も飼育する農家では『回転まぶし』を使うところがほとんどですが、ご家庭で飼育する場合は、稲わらを編んで作る、この『わらまぶし』が場所をとらず使いやすいと思います。
このわらまぶしを作る道具は、昔の道具をもとにした蚕絲館さんオリジナルで、3種類の大きさのわらまぶしを作ることができます。
ご希望の方があれば、その都度募集して開催できます。
2020年の養蚕WSは、コロナ禍の影響で、残念ながら春蚕の時は開催でず、晩秋蚕のみの開催となりました。。。
2021年は、2−3月の様子を見ながら春蚕の養蚕WS開催について決めたいと思います。