ヤクランドの久保さんは、ブータンの手作り旅を企画・コーディネートし案内してらっしゃいます。
『こんな旅がしたい』
『この村に残っているこういう手仕事をみたい』
そんな声に応えて村の暮らしの中まで案内してくれます。
そんな久保さんだからこそ取材してこれた貴重な記録を映像と共にお話してくれました。
手織り民族衣装の着付け体験もしてくれました。
男性用の装束は『ゴ』女性用は『キラ』。このびっしりとした文様は、刺繍ではなく、なんと手で色糸をひとすじひとすじ入れて、文様を織りだしてゆくのです。
キラは一枚の布をからだにまきつけて着、上着をはおります。知恵だなあと思いました。
刺繍のようですが、織り文様です。
ブータンの腰機をもってきてくれ、実演もしてくれました!
筬はなく、綜絖も糸綜絖、経糸をすくって色糸をいれ、文様を織り出してゆきます。
久保さんが撮ってこられた写真です。
子供のころから機織りに親しみ、生活の一部になってゆきます。
ただ、ブータンでもそんな昔ながらの手仕事はどんどん消えていっているそう。
久保さんの記録も、そのうち過去の手仕事を伝える遺産になってしまうのでしょうか。
ブータンの手織り布や小物、エリ蚕の糸、久保さんの記録がまとめられた冊子も販売。
冊子は久保さんが足であるいて来られた村々の探訪記や、手仕事の記録。
道具もこまかい図解入りで、染織をする方や、自給自足に興味がある方におすすめです。
ブータンのお菓子も作ってきてくれました!
サクサクして、食感は日本の索餅に似ているかな。
このお菓子の作り方も冊子にのっていますよ。
染織をされている方、畑をされている方、丁寧な暮らしを志向されている方、、、そんな方々が集まられ、開場はとってもにぎやかでした。ありがとうございます!
今回、定員をはるかにうわまわるお申込みがあり、せっかくの機会なので。。。(;^_^A
と、みなさんお入れして、ちょっと狭い思いをさせてしまいました。
ごめんなさい。
それにしても、手仕事でまわる丁寧な暮らし ―― かつては日本でも当たり前だった暮らし――、
そんな生き方を志向される方が、だんだん多くなってきているように感じます。
近代化が押し寄せる国々では、どんどん消えて行っているそうです。
日本はいま、消えてしまった後で、失われたものの大切さに気づこうとしているのかもしれません。
26名のお客様。。。そういえばこんな大勢の方を受け入れたのはじめて。
蚕絲館の東さんも本当はお客様の予定だったのに、
急きょお手伝いに入ってもらいました。てへへ。
ほんとうに助かりました。
みなさん帰られた後で、久保さんにキラを着せてもらって、ふたりで記念撮影をしましたとさ。
ちゃんちゃん。
本当にお客様はじめ、久保さん、東さん、身内のひとびと、みなさんありがとうございましたー。
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