蚕絲館さんの座繰りワークショップでは、繭を煮て生糸を引きますが、
引いた生糸は、そのままで終わりではなく、次の工程が待っています。
座繰りで引いた生糸は、糸に『撚り(より)』をかけて、そのあと生糸を柔らかくする『精練』の加工をします。
19日に、座繰りで糸を引いた方を対象に、糸車を使っての撚糸(ねんし)ワークショップが開催されました。
今回の撚糸では、引いた生糸を二本どりにして一つの小枠に巻き取り直し、糸車にかけます。
これは『検撚機』といって、糸にどれくらいの撚りがかかっているか、調べる機械だそう。
2本にあわせた生糸を、糸車を使って撚りかけします。
糸車の、大きな車の部分は動力です。
この車を回すと、『調べ』とよばれる糸で連携されている『錘(つむ)』が、
円の大きさの差によって高速回転します。
その回転を利用して平べったかった生糸に『撚り』がかかり
繊維が丸くまとまるとともに、糸の強度がまします。
ですが、糸車に慣れるまで、なかなか大変!
撚りかけした生糸が、だんだん管にたまってゆきます。
管に巻いた生糸は熱を加えて撚りをとめ、カセにまとめなおします。
今日のレクチャーはこれにて終了!
この後、『精練』を施すと、固かった生糸が、やわらかな絹糸になります。
生糸は、繭をかためるニカワ質の物質『セリシン』に覆われているため
何もしないままだと、『白髪!?』と思うほど固いです。
このセリシンを取り除いてやわらかくする作業が『精練』です。
12/14には、精練のワークショップを開催する予定です。
今回は酵素を用いた精練の方法をレクチャーします!
日時:12/14(木)10〜15時 (昼食1時間)
講習料:8,640円
定員:4名 ※11/27現在残席2
お申込:ton-cara 布施まで
TEL:027−368−2370
e-mail:mail@ton-cara.com
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