6/5。ついに上蔟の日を迎えました。
お蚕上げとも言います。
お蚕さんを繭を作るための部屋『蔟(まぶし)』に振り分けて吊るしてやる作業です。
タイミングを間違えれば
蔟に移す前に一斉に糸を吐き始めるなどして
大惨事になってしまうため、上蔟の日は緊張感がただよいます。
養蚕WS期間中、好きな時に来られていた参加者さんたちも、この日は勢ぞろい。
養蚕作業のヤマ場です!
ワークショップに来られている方々は、
皆さんそれぞれ都合を調整して上蔟に集合されるので、
予定日通りに上蔟できるか 天候や気温でハラハラドキドキ。
実は!
いつも蚕絲館では、予定日通り上蔟になるように、温度管理や餌の与え方など、懸命に調整しています。
お蚕さんたちを桑からふるい落として集め、
網をかけておくと網の目をくぐって這い上がってきます。
すると桑や糞などのゴミと分けられるので、
這い上がってきたお蚕さんたちを上蔟の部屋に移してやります。
二階に上げたお蚕さんを、一定量を計って蔟に振り分けてやります。
蔟に振り分けられるお蚕さん達。
お蚕さん達が蔟に馴染むまで、待ってやります。
この日は皆さん夕方7時過ぎまで作業でした。
お蚕さん達が馴染むまで もう少し時間がかかって遅くなってしまうので、
この後の蔟は蚕絲館さんで吊るします。
夜遅くまでお疲れさまです!
翌日。
大フィーバーのお蚕上げから一夜明けて、蔟の中でお蚕さん達は繭を作り始めていました。
ミチミチという繭を作る音、ウンチとおしっこがポタポタポタっと滴る音、
時どき蔟がキイと回転する音が響きます。
繭ごもりの前にウンチとおしっこを大量に振りしぼり、
体の中をすっかりきれいにしてから繭を作ります。
これだけのお蚕さんから出される排泄物は、ずいぶんな量になります。
その排泄物は人間が集めて、気持ち良く繭が作れるようにお世話をします。
この日の午後は、桑の実を採ってジャム作り。
これは蚕絲館で植えている 果実用の品種です。実が大きい!
桑の実ジャムのソーダ割り〜〜。
なにか健康になる気がします。
リフレッシュして、また次に備えましょう!
6/15には繭かき!
いよいよ繭の収穫です。