photo by 蚕絲館
蚕絲館さんによる養蚕WSは、6/15に無事に繭かきを迎えました。
参加者の皆さんも回転枠から蔟を外してもらいます。
繭を蔟ごと光に透かして出来の悪い繭を取り除いて行きます。
中で死んでしまったような良くない繭をそのままにしてしまうと、この後マユクリンにかけた時につぶれてしまい
他の繭まで汚してしまうことがあります。
photo by 蚕絲館
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午後は蔟をマユクリンにかけました。
蔟を入れるタイミングにコツがあり、タイミングを誤るとガガガガっと蔟を壊してしまうこともあります。
特に雨が降っている日は蔟が湿気でゆがんだりするそうで、ガガガガっとなりやすいので、
一枚一枚慎重に。
photo by 蚕絲館
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手動で蔟から繭を押し出す道具も体験。押し出された繭は蔟をたたむと簡単に掻きとれます。
photo by 蚕絲館
収穫した繭は生きているので、蒸れてしまわないよう、繭の山をくぼませます。
今年は お天気にも恵まれ、よい出来だったようです。
そして翌日。
あけて 6/16、6/17は 座繰りWSでした。
前日収穫したばかりの繭での座繰り、
お蚕さんが生きた状態で糸を引く『生繰り』です。
タイムリミットもあり(うかうかしていると蛾が出てきてしまう・・・)、年に数回しかない貴重なWSのため、いつも人気です。
養蚕WSに通しで参加された方は、1,500粒の繭が ご自分のものになります。
このサンタクロースみたいな袋(繭袋)に入れて東さんが持ってきてくれました。
だいたい着物一着の、緯糸分くらいです。
生繰りは日数に限りがあるので、養蚕WSに参加された方が優先になりますが、
貴重な機会なので、ご自分で染織をされる方にも人気です。
15日に繭かきした、ほぼ同じ質の繭から、
みなさん ずいぶん違う糸を引いてらっしゃいました。
ちょっとわかりにくいのですが・・・^^;
左からポコポコとした節が特徴の糸、ゆっくり引いてふんわりとしたシボが特徴の糸、細めに引いて所々に節を入れた糸。
それぞれ織り上がりが楽しみです。
この日は、一階での座繰りWSのほかに、
これより以前にご自分で引いた生糸を精練して
緯糸にして織り始められた方も ありました。
固かった生糸は、撚糸や精練を経て 扱いやすくしなやかで光沢のある絹糸に変貌します。
本当に輝くような美しさ。
お蚕さんを育て 繭作りから始めて、ストールやティーマット、
さらには ご希望があれば、着物地を織ることもできます。
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養蚕から始まり、座繰りをし、織ってみる。
時には朝早くから、時には夜遅くまで、しかも泊まりがけだったり。
あまりないワークショップだと思いますが、
それだけに参加するのも結構勇気がいるんじゃないかなあ、と思います。
だからなのでしょうか、参加される方は、みなさん キラキラ輝いていてとても素敵な方ばかりです。
ここで見聞きし 体験したこと、出会いを得て、またご自分の場所に帰られて、
さらにキラキラ度が パワーアップしていくんだろうなあ、と感じます。
このワークショップを通して得た体験や出会いは、
私にとってもかけがえのない宝物のような時間です。
参加者さん、蚕絲館さん、関係者の皆さんに、感謝します。
2019年春蚕の養蚕WSは無事終了!
9月から また晩秋蚕の養蚕WSが始まります。(詳細日程や品種はまだです)
申し込みしちゃおうかな!という方はコチラまでお問い合わせください。
tel:027−368−2370
e-mail:mail@ton-cara.com
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