蚕絲館さんでは、さまざまな品種のお蚕さんを育て、座繰り糸を生産しています。
いつもは座繰りのワークショップでは『ぐんま200』などの繭から生糸を引くレクチャーを行っていますが、今回、機織りのプロの方から『小石丸』で座繰りがしてみたいという、たっての依頼があり、
番外編の特別レクチャーが行われました。
『小石丸』は、日本在来の品種です。
小さくピーナツ型のかわいらしい繭をつくります。
糸量が少ないために、品種改良のすすめられた大きくて糸量の多い繭が生産されるようになり、現在は希少になっています。
美智子皇后さまが皇室で育てられ、正倉院御物の復元にも用いられているのが『小石丸』です。
写真は、上から時計回りに新小石丸、小石丸、ぐんま200。
新小石丸は、小石丸の特徴を受け継ぎながら中国の品種とかけあわせ、もう少し大きく糸量も多いそうです。
ぐんま200、小石丸とくらべると、でかい!
いつものレクチャーでは、鍋に50粒の繭がある状態にして糸を引きますが、
今回の小石丸では、10粒!
極細です!!
繭の煮方、取り扱い、引き方、通常品種とは大きく異なります。
それにしても、大変そうでした。。。
お鍋の中でかわいらしく踊る小石丸の繭。
小枠に巻かれた生糸は、細ーい小石丸の、細ーい生糸で、
いつものワークショップでひく『ぐんま200』とくらべると、繊細で可愛らしく、
本当に美しい糸でした。。。
ちょっと写真だとわからないのが残念。
『小石丸』の座繰りワークショップは、今回特別ということで開催に至ったのですが、
今後も希望する方があれば蚕絲館さんの方でもレクチャーしてくれるそうです!
講習料等の詳細は、直接お問い合わせくださいませ。
ちなみに、通常通りの座繰りワークショップは、今月は12/21(木),22(金)開催です!
12/14(木)は、今まで座繰りで生糸を引かれた方を対象に、生糸を柔らかくする『精練』のワークショップがあります。
かたい生糸が精練をへて、うっとりするようなやわらかな絹糸に変身します。
生糸をお持ちの方は、ぜひぜひトライしてみて下さいね。
お問合せ:TEL027-368-2370 e-mail:mail@ton-cara.com 担当:ton-cara布施まで
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