蚕絲館さんの座繰りワークショップ。
この日は、東京と市内から初参加の方、
それから去年の養蚕ワークショップに出られて、ご自分の収穫した繭を座繰りするために、
わざわざ愛媛から参加してくださった方でした。
繭を煮ると、細かい泡がたってきます。
東京の方は、ご自分も染織家で、とても細い絹糸で薄絹の素敵な布を織られます。
ですから、今回の座繰りでも細い糸を引かれる予定。
愛媛からこられたFさんは、ご自分の繭をすべて糸にしきるため、
ひたすら糸をひきます。
引きます。
引きます!
座繰りのあいまに、テーブル茶道の講師もしているFさんに、お茶をたててもらいました。
それから翌日、岐阜からみえて受講された方と、思いついてキビソでランプシェードを作ったり。
不思議だな、と思うのは、まったく接点のなかった方たちが、
座繰りを通しこの場所で、同じ時間を過ごし、ご飯をたべて、語り合ったり笑いあったりできること。
Fさんはお茶をたてながら、
『この日、この時、このメンバーで、同じお茶を飲むということは、もう二度とない』という話をしてらっしゃいました。
一期一会。
ton-caraが、そんな場になっていることにうれしさを覚えました。
市内からお越しのNさんは、ほかの方が染織家だったり養蚕のために愛媛に移住したりという方だったりで驚いてらっしゃいましたが、わたしもそうだったなあ、と思いました。
色んなワークショップに出て、『えー、どうしよう、すごい人たちばかり? わたし場違い?』とか思ったりしていました。
Nさんから、その後お子さんたちと、真綿を作りましたというメールを頂きました。
とてもうれしかったです。
みなそれぞれが、違うひとで、まったく違う道のりを歩き、
それぞれの暮らしがあって、
それぞれの個が、ひとつの場で出会って奏でる和音。
そんな風景を見ているのが、わたしは好きです。
そして、また解散ののちは、それがどんな風に心の中に降りて行って、
日々の暮らしの中で、どんなものを生み出すんだろうと想像します。
のべ4日滞在されたFさんは、それぞれの日に滞在された方と、毎晩遅くまで語りました。
わたし自身、迷ったとき、悩んでいた時、自分のなかに新しい風をもたらしてくれたのは、
旅先の風景、そこで出会った方のやさしさや、何気ない言葉でした。
それは、いまでも私の中で暖かな灯のようにともっています。
Fさんは、3kgの繭を糸にし終えましたーーー!!
講師の東さんと記念写真!
やったよーーー( ;∀;)
糸を引き終えたFさんは、移住先の愛媛に帰られました。
意を決しての移住だったと思いますが、
何よりもかによりも、元気でいてください。
これからの座繰り製糸ワークショップ情報!
座繰りワークショップ・・・3/3(土)残席3、3/4(日)残席4、
撚糸ワークショップ・・・3/24(土)残席1
3/3の座繰りは、まだ最小遂行人数に達していないので大募集!
3/24の撚糸も、まだ空きが1席あります(2/19現在)。
養蚕ワークショップも受け付けはじめていまーす。
お申込みは、ton-cara TEL:027-368-2370 e-mail:mail@ton-cara.com
担当:布施まで。
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